5月の活動報告
最大で11連休とまとまった休みにも成り得た今年のゴールデンウィークでしたが、円安の影響がなければ海外へと足を運んだかもしれないという方も多かったのではないでしょうか。この円安を背景に、今年の連休も海外から多くの外国人観光客が訪れ、仙台駅前も大きなスーツケースを押しながら楽しそうに会話している外国人観光客が多く見受けられました。東京や京都等では、既に、受け入れ需要に観光客をカバーしきれないオーバーツーリズム状態となっており、今後の東北、宮城、仙台への誘客が期待されておりますので、インバウンド需要をしっかり確保できるよう地域の魅力の発掘、受け入れ体制の強化、積極的な情報発信等にも努めていきたいと思います。こうした中、今月9日に宮城県精神医療センターとの病院再編が協議されていた東北労災病院側から財政難を理由に富谷市への移転について断念する旨の発表があり、宮城県精神医療センターとの病院再編協議は終了することとなりました。大変残念な結果となりましたが、東北労災病院側の最終判断のため、県としても尊重せざるを得ませんが、果たして現地でこのまま永続的に医療サービス水準を落とすことなく病院経営が可能なのか、今後の病院運営が些か心配なところであります。今回の病院再編協議は、単に病院を統合するというだけに留まることなく、仙台市に一極集中し、急性期・回復期・慢性期のバランスが崩れ、病院経営が厳しい現状の中、人口減少の進展で今後の更なる病院経営環境の厳しさを考慮し、病床数のバランスの適正化にむけた具体の検討を進めることに大きな意義があったため、宮城県の今後将来の医療資源の確保について、もう一度、検討し直す必要があるものと考えております。病院もそのほとんどが民間経営であり、民間病院の採算ラインは病床利用率95%である現実をしっかりと受け留め、「病院はなくならない」といった都市伝説的である意味無責任な意見に迎合することなく、県議会議員の1人として、10年20年先の宮城の医療をしっかりと守り抜く責任ある議論を展開していきたいと思います。一方、海の向こう側では、大谷選手をはじめ、山本投手、鈴木選手等、日本人メジャーリーガーの活躍が連日報道されており、話題の中心にもなっております。ただ、佐々木朗希投手が肩の不調で長期離脱が余儀なくされ心配されるところです。また、今シーズンオフにはWBCの世界大会を控えており、今後更に野球熱が膨らんでいくことが予想され、引き続き、日本人メジャーリーガーをはじめプロ野球選手の活躍に期待していきたいと思います。さて、5月の活動において主なものを次のとおりご紹介いたします。
①宮城県聴覚障害者協会令和7年度総会
25日、宮城県聴覚障害者協会の令和7年度総会が保健福祉センターで開催されました。心配された天気もギリギリ雨に降られることもなく、会場には多くの会員の皆さんが参加され、会員相互の交流も図られながら、終始和やかな雰囲気で総会が開催されました。今年は11月に東京で国内では初めての開催となるデフリンピック東京2025大会が開催される予定であり、宮城県からも選手が出場予定となっております。このデフリンピックの盛り上がりと同時に、この大会を通じ、誰もが社会で活躍できる環境作りが障害の有無に関わらず、全ての人達の総意のもと進められる、そんな気運が醸成されることにも大きな期待を持ちつつ、今後も県内の障害福祉が充実するよう活動を続けていきたいと思います。
②経済商工観光委員会県内視察 ※添付の写真
26日、経済商工観光委員会の県内視察で今年4月から開校した大崎市立おおさき日本語学校を訪問してきました。このおおさき日本語学校は、国内唯一の国からの認定も受けている公立の日本語学校であり、格安な授業料免除制度を有し、寮も完備された全国各地からも大変注目されている学校であります。今回の視察時間が日程的に16時過ぎになってしまったため、授業の模様は直接視察することはできませんでしたが、先生方からは地域との関わりに拘り、将来、大崎市の地で活躍してもらえる人材育成を目指している学校方針を伺い知ることができ、今後の留学生の活躍とおおさき日本語学校の取組みに注目していきたいと思います。