3月の活動報告
春らしい気候の到来とともに、花粉症の人にとってはつらい時期となりました。ウェザーニュースサイトで今年の花粉症調査結果が公表されておりましたが、今春は過去最大級に大量飛散した2023年ほどではないものの、東日本では平年を上回る花粉量予想となっており、もうしばらくマスク等の予防対策が必要となりそうです。また、この中で花粉症の都道府県別ランキングも示されており、宮城県は27位と中位であり、東北地方の中では福島、岩手、山形に次いで4番目との事でした。現代社会において、花粉症はもはや国民病とも言われるほど多くの方々が患っており、副作用の少ない安価な治療薬の登場等、製薬会社等の尽力で、毎年この時期の悩ましさを少しでも改善してもらいたいと願う今日この頃です。さて、こうした中、2月12日から約1ヶ月間にわたって議論が交わされた2月定例会も14日に令和7年度当初予算や今年秋頃からの導入予定の宿泊税議案をはじめとする全ての提案議案を可決し閉会しました。また、議会閉会日には、「選択的夫婦別姓制度を国に求める意見書」と「旧姓の通称使用の法制化を求める意見書」がそれぞれ議論されることとなり、選択的夫婦別姓制度については否決、旧姓の通称使用の法制化については可決するに至りました。日本社会は、家族制度を重んじて社会が形成されてきた歴史経過にあり、現在の国の法律の基礎となっているのも戸籍制度となっております。また、日本の伝統文化として、年配者を敬い、年少者の面倒を見るといった道徳心が当たり前のこととされてきておりますが、これも遡れば戸籍制度から醸成されてきていると言っても過言ではなく、日本人としてのアイデンティーが確立されてきた所以でもあります。従って、世界からも称賛される「日本人らしさ」をこれからも大切にしていくことは当たり前のことであり、今の時代を生きるものとして、次の世代にしっかりと継承していく責務があるとも考えております。今回否決された選択的夫婦別姓制度は、こうした日本文化の根幹ともいえる戸籍制度を真っ向から否定するものであり、断じて許容できるものではありません。また、今年1月に産経新聞社が小中学生を対象に実施した選択的夫婦別姓制度の導入に関するアンケート結果が公表され、賛成16%であったのに対し反対は49%、そして、「親が決めたら仕方ない」という回答も実に18%にも上ったとの事であり、この制度に対する子ども達の複雑な思いを強く感じるとともに、この議論が何故か子ども達を抜きに語られてきていることへの違和感を改めて強く感じました。また、女性の旧姓使用については、運転免許証やパスポート、マイナンバーカード等、国内で本人を証明する際に必要とされる総務省管轄の公的証明書においては、既に法改正により保証されており、夫婦別姓を進める従来からの理由は極めて限定的となっているのが実状です。従って、結婚して苗字が変わることで不利益を被っている部分を是正するためには、選択的別姓制度を導入し、子ども達を混乱に陥れたり、悪戯に議論を飛躍させる必要は全くなく、通称使用を法制化することで十分カバーできるため、私も「選択的夫婦別姓制度を国に求める意見書」には反対し、「旧姓の通称使用の法制化を求める意見書」に賛成いたしました。ポピュリズムに流されがちな現代社会ですが、常に全体の最適を大切にする視点を大切にしながら、これからも様々な議論に臨んで参りたいと思います。さて、3月の活動について主なものを次のとおりご紹介いたします。
①東北活性化研究センター事業報告会
18日、東北活性化研究センターの事業報告に参加し、現在の取組み等について勉強させていただきました。東北活性化研究センターは、東北6県と新潟県における総合的な地域整備並びに地域・産業活性化に関する調査研究を行う、地域のシンクタンクであり、東北地域の発展に大きく貢献してきた法人団体です。最近のトピック等を紹介いただくとともに、近年のテクノロジーと市民活動を組み合わせたシビックテックという新たな取組みの先進事例等について、コード・フォー・ジャパンの関代表理事から講演がありました。人口減少に歯止めをかけるためのキーワードは若い世代の女性の転出防止であること、そして、シビックテックという新たな取組みが今後の地方創生に繋がることが理解でき、大変有意義な報告会でした。
②耳の日手話祭り ※添付の写真
20日、聴覚障害者協会主催の耳の日手話祭りが多賀城市で開催されました。今回で60回目となる記念すべき節目の手話祭りとなり、多くの会員の方々の来場のもと、フェイスtoフェイスによる会員相互の親睦を図る貴重な場になるとともに、新年度の活動に向けて組織の一体感が醸成される有意義な一日になったと思います。18年前の県議会議員初当選以来取り組んできた障害者福祉の充実に向け、引き続き、小泉会長をはじめとする聴覚障害者協会の方々との連携も図りながら取組みを進めて参りたいと思います。