10月の活動報告
先月までの暑さも一変し、朝晩の冷え込みが強まり始めるとともに、夕方の日没時間の早まりを強く実感する今日この頃です。また、今年の蔵王山への初冠雪も平年より8日早く、昨年よりも2日早い20日に観測され、少しずつ冬の気配も感じるようになってきました。こうした中、17日に9月定例本会議が閉会し、今議会一番の話題となった宿泊税条例案が、付託意見を付けて賛成多数で可決されました。宿泊税は、今後の宮城県内の観光振興施策を推進していくための費用を賄うため、宮城県内に立地する宿泊施設に宿泊する人に課される新たな「県税(法定外目的税)」です。これまで、一部の県内宿泊事業者等からの懸念の声が寄せられておりますが、各圏域の宿泊実態の現状を考察すると、コロナ禍の影響もあり、行楽シーズン等の一部期間を除けば、まだまだ満足いくほどの宿泊数には至っておらず、また、国内旅行客が宿泊客の大半を占めてきた現状の構図のままでは、加速的に進む人口減少社会の中にあっては、将来にわたった安定した集客による地域の賑わいを維持していくことは極めて難かしく、また、好調な海外からのインバウンド需要の中、本県への宿泊者数は全体の0.5%しかない現状を鑑みれば、海外への更なる魅力発信により、外国人観光客を本県に呼び込む戦略的な取組も必要であり、その為にも、国に過度に依存しない安定した自主財源に基づく意義ある取り組みを今こそ県と各市町村、そして県内宿泊事業者等の観光事業関係者が一体となって宮城の観光振興策に強力に取り組んでいく必要があると考えており、採決では賛成の立場を取らせていただきました。条例の導入は来年の11月を想定しており、宿泊税の納税者となる県民の皆さまをはじめ、宿泊事業者の皆さまにも引き続き丁寧な説明を行いながら、効果的な観光行政により、各圏域が観光客で活気ある環境を生み出し、将来の元気な宮城の実現に向けて引き続きしっかりとした対応を図っていく必要があり、県議会議員の1人として、また、本条例に賛成した議員の1人として今後も責任ある対応に努めていきたいと思います。さて、地元球団の東北楽天ですが、残念ながらクライマックス進出は果たせない残念な結果となりましたが、MLBではプレーオフ大詰めを迎え、正に本日、大谷選手の悲願であったワールドシリーズ優勝の栄を勝ち取りました。ワールドシリーズ中、肩の怪我を負いながらも満身創痍でひたむきにプレーする大谷選手の活躍ぶりに日本のみならず世界各国で称賛の声があがっているとともに、改めて、野球の素晴らしさ、楽しさを再認識できた今年のMLBだったと思います。大谷選手、大変お疲れ様でした、そして、たくさんの感動を有難うございました。さて,10月の活動で主なものを次のとおりご紹介します。
①県政報告会 ※添付の写真
8日、仙台電力センター駅前事業所にて県政報告会を開催し、9月議会で議案となっている宿泊税を中心に県政トピックについて報告しました。テレビや新聞の情報だけでは、条例案提出の背景である本県の観光行政の現状と課題、県としての方針等について曖昧な部分もあるため、直接説明でき大変有意義な場となりました。今後もこうした職場内での県政報告を行っていきたいと思います。
②ものづくりカレッジプロジェクト開学式
31日、産学官が連携し、県内のものづくり産業人材の育成・確保に取り組む「みやぎものづくりカレッジプロジェクト」の開学式が石巻専修大学で開催されました。本プロジャクトは、理工系学部を有する県内の私立大学(東北学院大学、東北工業大学、石巻専修大学、東北文化学園大学)の学生を対象に、一般社団法人みやぎ工業会と連携を図り、県内企業の優れた技術やユニークな取組みに関する説明会の開催や、現場研修、学生インターンの実施等、県内企業への就職促進を図ることを狙いとしています。本プロジェクトが有意義な取組みとなり、県内ものづくり産業を支える多くの技術者が輩出されることを心から祈念いたします。