9月の活動報告
異例とも言える今夏の記録的な猛暑でしたが、今月に入ってもなお夏モード一色で推移してきましたが、最近になってようやく朝夕の気温も下がり、秋らしさを感じられるようになってきました。こうした中、5日に今任期の最後となる9月定例会が開会し、様々な県政課題について、連日議論が交わされております。特に、4病院再編の話題が多く取り上げられており、県民の皆さま方にとっても大きな関心事になっております。しかしながら、この4病院再編協議の背景、とりわけ、宮城県の医療体制の現状の課題が全くと言っていいほど語られていないことには正直残念に思います。現状の宮城県の医療体制の課題は、大きく3点。1点目が病院等の医療資源が仙台医療圏に集中し過ぎており、県全体では偏在になっている事、2点目は病床の内訳において、急性期病床が多過ぎて過剰となっている一方、回復期病床が圧倒的に不足しておりバランスが保てていない事、3点目は今回の再編対象となっている県立2病院の老朽化対策にあわせた総合診療可能な病院への再編が必要である事です。県立2病院の総合診療の必要性の背景は、がんセンターも精神医療センターともに、現在の入院患者ががんや精神疾患以外にも別の疾患を併発しているケースが多く、従来の専門科目に特化した現状の医療体制では不十分なため、患者に即したトータルケアが強く望まれている状況にあるためです。こうした県の医療体制としての課題は、これまでも医療構想等で示されてきており、県内市町村とも共有されてきており、求められる県医療の将来の方向性に関する認識はこれまで同じであったはずです。今回、県立2病院の建替えの検討を機に、総合診療化も加味した将来に向けた議論が仙台日赤病院と労災病院の民間2病院と交わされることとなり、議論の趣が総論から各論へと変わることとなりました。また、4病院再編の協議は、まだ民間2病院との具体の議論に向けた覚書締結までには至っておらず、県の抱える医療体制の課題にどれだけ対応できるのか等、具体の検討材料が示される前段階であるため、現時点では今後の協議の行方を冷静に見定める必要があると考えております。そして、議論の「大義」である県全体の医療体制の現状課題がどのように改善されるのか、また、何が足りないか等、覚書締結後の今後の協議の進展にあわせ、県議会としても感情論だけに終始することなく、しっかりと具体の議論を交わしていく必要があると考えておりますので、引き続き、将来をも見据えた責任ある対応を図って参りたいと思います。さて,9月の活動で主なものを次のとおりご紹介します。
①中山市民センターまつり ※添付の写真
9日,恒例の中山市民センターまつりが開催されました。昨年は3年ぶりの開催で規模も縮小しての開催でしたが、今年は2日間の通常開催となり、高齢者から小さな子どもまで幅広い世代の地域の皆さんがたくさん参加され、大変有意義な市民センターまつりになりました。やはり、日頃から地域の交流を深めていくことは極めて大切であり、今後もコロナ過を乗り越えて、地域のイベントがどんどん復活し、多くの笑顔に溢れていくことを大いに期待したいと思います。
②県議会一般質問
13日、9月定例本会議で一般質問に立ちました。海外との連携強化、コロナ禍後の観光戦略の2点について、村井知事及び県執行部に質問を行い、前向きな答弁を頂だいしました。特に、海外への販路拡大や戦略性を持った観光需要の取組みは県の責任でしっかりと対応していく必要があり、人口減少社会にあっても宮城の経済規模を維持し続けていけるよう、そして、次の時代にしっかりと元気な宮城を引き継いでいけるよう引き続きしっかりと対応して参ります。