7月の活動報告
東京オリンピックが1年の延期を経て今月開幕しました。振り返れば8年前の2013年9月7日、アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれたIOC総会で2020年東京大会が正式に決定し、我が国での半世紀ぶりの開催に様々な希望や期待等が寄せられ、日本中がオリンピック歓迎ムード一色となりました。その後、昨年から続くコロナ禍の長期化により、オリンピック開催が1年の延期を余儀なくされ、その後も今日に至るまでオリンピック開催の是非について、開催賛成、開催反対といった世論が二分されるほどの状況となり、8年前のあの時の歓迎ムードは別の国での出来事だったのかと首を傾げたくなる思いで一杯です。また、開催するにしても有観客とするか無観客とするか等、復興五輪としての開催の趣旨やアスリートを第一としたオリンピック成功への議論等が全く語られず、開催するうえで何ができるか、リスクをどう最少化できるかといった議論は皆無に等しく、全くもって無責任な評論家が好き勝手に世論を煽る報道ばかりが目につき、本当に残念な姿がここまでさらけ出され続けております。こうした中、東京オリンピックが開幕し、柔道男子60kg級の高藤選手の金メダル、柔道女子48kg級の渡名喜選手の銀メダル獲得を皮切りに、スケートボード男子ストリート堀米選手の金メダル、柔道女子52kg級の阿部詩選手と柔道男子66kg級の阿部一二三選手の兄妹そろっての金メダル獲得、国内最年少の金メダルを獲得したスケートボード女子ストリートの西矢選手、国内卓球史上初めての金メダルを獲得した混合ダブルスの水谷、伊藤両選手、競泳女子400mと200mの各個人メドレーの2冠を獲得した大橋選手や13年ぶりの開催種目となった女子ソフトボールの大会連覇等、連日、スポーツが醸し出す感動が沢山詰まった試合の模様が報じられるとともに、メダル獲得の大変嬉しいニュースが飛び込んできており、コロナ禍で閉塞感に満ちた現況の中、久しぶりに活力と元気を貰い、日々の生活における大きなモチベーションにもなっております。本県もサッカー競技会場として、女子の試合7試合、男子の試合3試合がそれぞれ行われますが、世論に迎合した事なかれ主義的な無観客開催の会場が多い中、復興五輪の趣旨を見失うことなく、万全のコロナ対策を講じたうえで有観客試合とした本県の対応を大いに評価するとともに、感動溢れる素晴らしいプレーが本県会場でも繰り広げられることを大いに期待したいと思います。また、オリンピックだけが腫物のように取り扱われ、野球やサッカー等と一緒に横並びで議論されることがない現状、国民一人ひとりの行動抑制を互いに問い合うことなく、海外からのオリンピアンを始めとした関係者の行動ばかりを懸念材料とする最近の風潮は異常ともいうべき事態であり、一部マスコミの偏向報道や顔の見えないSNS等を背景とした現代社会の危険性を強く感じるとともに、「他人を敬う」といった他国にも誇れる古き良き日本の文化がこれ以上薄れることがないよう案ずるところであります。さて、7月の活動において主なものを次のとおりご紹介いたします。
①聴覚障害者協会総会
4日、聴覚障害者協会の総会があり出席しました。コロナ禍の影響により2年ぶりの開催となりましたが、参加された方々皆さんが久しぶりに会う会員との交流に笑顔が溢れておりました。また、今年3月に本県で制定された「手話言語条例」についても話題となり、今後の障害のある人もない人も平等に社会で活躍できる社会づくりに向け、気持ちが1つになった総会となりました。
②自然災害対策調査特別委員会県内視察 ※添付の写真
16日、自然災害対策調査特別委員会の県内視察で2年前の台風19号で甚大な被害が発生した角田市と丸森町、今年2月の地震で被害が大きかった山元町をそれぞれ視察し、被害の状況と災害の課題や教訓等、現場の視察も含めながら視察を行いました。10年前の東日本大震災の経験が災害復旧に活かされている反面、山元町の地震被害では災害救助法の網が粗く、適用対象外となる等、今後の災害への備えの中で国への働きかけ含め課題があることも再確認しました。