9月の活動報告
夏の終わりとともに、安定しない天候が続き、また、例年になく台風の影響を多く受けるなど、晴れ間をあまり感じることがなく過ぎ去ってしまった今年の長月となりました。これは、日本列島を覆う高気圧の配置が大きな影響を与えているようで、本来であれば日本列島を1つの高気圧が支配するところが、2つの高気圧が覆うような配置となっており、ちょうどこの2つの高気圧の間が発生した台風の通り道となり、これだけ多くの台風が立て続けに日本列島を直撃する形となったとの事であり、秋雨前線も影響して、日本各地においてはこれまで経験したことがない降水量が記録される結果となりました。雨といえば真っ先に心配されるのが河川の氾濫ですが、昨年9月の豪雨被害を契機に既存河川の補修も行ってきておりますが、完成するにはまだ時間を要することから、現在、整備を進めている河川水位計等による監視強化と市町村との情報共有化をしっかりと行っていく必要があります。温暖化の影響により、我が国も亜熱帯化してきているとの指摘もありますが、治水対策についてはこれまでの取り組みに加え、現状に即した抜本的な対策を講じていく必要があり、今後、議会の中でも議論を深めていきたいと思います。さて,9月の活動で主なものを次のとおりご紹介します。
①予算特別委員会(予算調整方針)総括質疑
平成29年度当初予算調整方針に対する総括質疑が2日に開催され、「地方創生に向けた若年層対策」について質問を行いました。この予算調整方針に対する総括質疑は、議会改革の一環として、当初予算編成前段階における執行部の予算調整方針の考え方等を確認し、議会側からも様々な提案を行い、実態に即したより良い予算編成となるよう平成22年度から取り入れて実施しているものであります。人口減少社会に突入し、労働力減少による経済の縮小、医療・介護等の各種社会保障制度の維持等が今後の大きな課題となりますが、即効性のある特効薬はなく、やはり、若い世代の活躍できる場の確保、子育て支援策の充実等により、まずは歯止めのかからない若い世代の地元離れ対策をしっかりと行い、若い力を今後の地方創生に活かしていきたいと思います。
②宮城県ドクターヘリ内覧会 ※添付の写真
20日,宮城県に来月初導入されるドクターヘリの内覧会が仙台医療センター内のヘリ格納庫で開催されました。ドクターヘリは、従来の救急車による搬送に比べ、移動搬送時間が大幅に短縮されるとともに、現地到着時にドクターにより医療的措置が行われ、搬送先病院では再度の検査が省かれ、すぐさま措置に当たれるといった点からも、緊急を要する患者の救命率が格段に高くなることが期待されております。また、生活上の安全安心といった点からも県民サービスがまた1つ向上することにもなりますので、来月の運航開始を多くの皆さまと共に歓迎したいと思います。