6月の活動報告
宮城県議会6月定例会が15日に開会し、15回目となる国からの復興交付金の基金積立とそれを活用した各種復興事業、広域防災拠点整備に係る用地取得や観光インバウンド対策、地方創生に係る各種事業等を盛り込んだ補正予算議案をはじめ、復興事業工事契約議案等、全52議案の提案を受け現在審議を行っております。震災から5年3ヵ月余りが経過し、国内外からの手厚い支援にも後押しされながら、徐々に事業全体の進捗が高まってきております。災害公営住宅は整備計画の約16,000戸に対し、現時点で約15,000戸の建設に着手、このうち10,290戸が完成しております。防災集団移転事業については、整備計画195地区のうち163地区で造成工事が終了し住宅等の建築が可能な状況になっております。ただし、一方で、県内においては35,466人の方々が、県外では9,206人の方々がいまだ仮設での不自由な生活を余儀なくされている状況にあるため、現状に満足することなく、引き続き、被災者全員の1日も早い生活再建に向け全力を傾注していかなければなりません。また、国管理空港の民営化の流れの中でそのトップバッターとして全国から注目を集めている仙台空港ですが、予定どおり明日7月1日に民営化することとなります。全国的にも大変注目されておりますので、この状況をしっかりと活かしながら、県としても東北各県との広域連携を積極的に推進し、官民挙げた東北全体の魅力発信に努めていく必要があります。急速な人口減少社会が進展する中、交流人口(邦人、外国人旅行者)を増やしていくことは、地域経済を維持・発展していくうえで必要不可欠な要素であります。従って、仙台空港民営化というこの大きなイベントをしっかりとチャンスに繋げられるよう、引き続き、議会の中で建設的な議論を積み重ねていきたいと思います。さて、6月の活動において主なものを次のとおりご紹介いたします。
①東北広域観光振興調査特別委員会県内視察 ※添付の写真
2日、東北広域観光振興調査特別委員会で国交省東北運輸局、仙台国際空港(株)等を訪問し、広域観光に向けた取り組み状況等について視察しました。仙台国際空港(株)では、民営化に向けたエアポートセールス戦略や現状の課題、今後の整備計画等について貴重な話を伺うことができ、意見交換を通じて、民営化後も行政で担うべき課題も多く、引き続き、官民連携による取り組みが必要不可欠であることを改めて再認識しました。
②主要地方道岩沼蔵王線大師・姥ヶ懐工区トンネル工事着工式
4日、主要地方道岩沼蔵王線大師・姥ヶ懐工区トンネル工事着工式に建設企業委員会を代表し出席しました。主要地方道岩沼蔵王線は、岩沼市を起点とし、村田町を経て蔵王町に至る幹線道路であり、東北縦貫自動車道と仙台東部道路のアクセス道路であるとともに、仙台空港と内陸部を結ぶ東西軸として位置づけられている重要な路線であり、道路の狭隘化解消、冬季の安全確保性向上等、村田町、蔵王町、岩沼市の地域住民の皆さんが待ち望んでいた道路整備であります。平成30年度の完成向け、無事故で順調に工事が進み、本路線が今後の仙南地域の活性化に資することを大いに期待したいと思います。