3月の活動報告
15日,提案された全ての議案を可決し,第355回宮城県議会(2月定例会)が閉会しました。国の集中復興期間も終了し、新年度からは震災復興事業の一部に地方負担が伴う「復興・創生期」を迎えることとなり、ある意味では復興事業のリスタートとなります。震災から丸5年が経過し、最優先課題としている災害公営住宅整備も計画戸数15,917戸のうち54.4%にあたる8,659戸が完成し、随時入居が進められており、今後、加速的に整備が進捗する見込みとなっております。また、防災集団移転事業についても14市町195地区中、72.8%にあたる142地区で造成工事が完了し、住宅建築が進められております。新年度は県の震災復興計画において折り返しとなる6年目となりますが、住環境整備をはじめ公共インフラ事業等を所管する建設企業委員会の一員として、平成28年度もしっかりと震災からの復興が力強く進められる1年となるよう委員会の皆さまとともに引き続き尽力して参りたいと思います。また、復興事業の他に、昨年9月の豪雨災害の教訓から新年度には県内河川の健全性の確認と補修工事を進めることとなり、県全体の歳出予算が減少傾向にある中で土木部関係予算だけは昨年度当初予算比107.7%増の2859億円になっております。復興事業の着実な進捗を進める一方で、こうした既存の社会資本の維持管理をはじめ地域の皆さまの安全安心にしっかりと配慮した取り組みを進めて参りたいと思います。まもなく4月を迎えます。4月と言えば入学式や入社式等、向こう1年間のスタートを迎える節目の季節であるため、新年度に向けた新たな抱負や目標等を考える人も少なくないと思います。昨年の国勢調査結果より人口減少について真剣に考えなければならない状況にもなっており、復興事業や社会資本整備を行っていくうえで、常に人口減少への歯止めを念頭に入れながら、緊張感を持って充実した取り組みを進めていく充実した新年度にしていきたいと思います。さて,3月の活動において主なものを次のとおりご紹介いたします。
①耳の日手話祭り
6日,恒例の耳の日手話祭りが名取市で開催されました。3月3日「耳の日」にあわせて毎年この時期に開催されている耳の日手話祭りですが,今年も多くの方々の参加のもと,聴覚に障害を持つ方々相互の親睦が深められるとともに、最近の福祉向上に向けた団体としての取り組み報告等、大変意義なイベントであったと思います。また、今年のアトラクションでは、聴覚に障害を持つ方のユーモラスな手品の披露もあり、会場が大いに盛り上がりました。今後とも障害の有無に関わらず、誰もが社会参画し活躍できる社会の実現に向け,障害者福祉対策の充実強化に取り組んで参ります。
②主要地方道古川松山線「志田橋」開通式 ※添付の写真
12日,建設企業委員会を代表して大崎市の志田橋開通式に参加しました。既存の「志田橋」は、昭和33年竣工から約60年近くも経過した老朽化が著しい橋梁であり、東日本大震災時にも接合部分等の不具合のため長期の補修を余儀なくされ約8ヶ月間通行止めとなる等、地元からは新たな橋の架け替えが切望されておりました。また、小学校に近い場所にあるものの歩道のない橋でもあり、かねてから安全上の問題も指摘されていた経緯にあり、工事着工から8年を経て立派な新「志田橋」の開通を迎えることとなり、地域の皆さまとともに完成の喜びを分かち合いたいと思います。