12月の活動報告
師走に入り,本格的な冬の到来と言うべき時期にも関わらず,エルニーニョ現象による影響なのか,ここまでは暖冬を予感させる比較的気温の高い日が続き,その分,雪の便りが全く聞こえてこない珍しい師走となっております。特に11日には三重県尾鷲市で25.6℃と夏日になる等,関東以西の各地では季節の感覚がマヒするほどの異常とも言えるような状況を記録しました。従って,この時期降雪時にはクローズする山間部のゴルフ場では笑いが止まらない反面,冬の到来を待ちわびていたウインタースポーツ愛好家ならびにスキー場関係者にとっては,歯がゆさを超え苛立ちすら感じていることとお察しいたします。こうした中,22日間の会期で始まった宮城県11月定例会が,一般会計補正予算を始めとする79件の全議案を採択して18日に閉会いたしました。震災から4年9ヶ月が経過し,現時点で災害公営住宅整備が着手率89%で完成率が49%,防災集団移転促進事業が工事着手率100%でそのうち70%の地区で造成が完了し住宅等の建築工事が可能となるまでになり,今年度末には災害公営住宅ならびに防災集団移転促進事業の進捗が更に図られる見通しとなっております。引き続き,復興を図っていくうえで最重要課題である恒久的な住環境整備をしっかりと進めていきたいと思います。一方,こうした恒久的住環境整備の進捗とともに,プレハブ仮設住宅団地の集約化等も今後検討していく必要があり,様々な事情で恒久的住環境に中々踏み出せない方々に対してもきめ細やかに対応を図りつつ,メンタル面も含め被災者の生活再建,個人としての震災復興が図られるようフォローしていく必要があります。また,復興の先の元気なみやぎの実現に向け,地方創生に向けた各種取り組みも含め,確かな下地作りの実績を積み重ねていく必要がありますので,短期的な視点のみならず中長期的な視点も持ちながら今後議会の中等で様々な議論を深めていきたいと思います。さて,2015未年も残すところあと僅かとなり,今年1年の世相を漢字1文字で表す恒例の清水寺森貫主の揮毫では「安」という文字が選ばれました。正直あまりしっくりこない印象も受けますが,是非とも来たる新年は誰もが納得できる明るく元気なイメージの漢字が選ばれるようなそんな年にしたいものだと思います。さて,12月の活動で主なものを次のとおりご紹介します。
① 仙台市地下鉄東西線開業記念式典
5日,仙台市地下鉄東西線の開業記念式典が国際センターで開催されました。2003年9月に第一種鉄道事業の事業許可がおり,2007年11月の工事着工から約8年の歳月を経てこの度の完成に至りました。仙台市交通網の基軸になる地下鉄であり,昭和62年7月開業の地下鉄南北線と仙台駅付近でクロスすることにより,交通網の面的充実が図られ,今後新駅周辺地区の再開発等も含め,今後益々の発展に大いに寄与するものと期待しております。
② 国道4号線築館バイパス・市道栗原中央線開通式典 ※添付の写真
13日,国道4号線築館バイパス・市道栗原中央線開通式典が栗原市志波姫で開催され,建設企業委員会を代表して出席してきました。地域の皆さんにとって,慢性的な交通渋滞緩和と通学生徒の安全性確保,そして栗原中央病院までのアクセス時間の大幅な短縮等,地域の様々な課題解決に大きく寄与する道路であり,また,国と地方自治体双方の事業を調整し合って早期完成にこぎつけた経緯もあり,心から本道路の開通を祝福したいと思います。