5月の活動報告
東京以西の西日本は例年よりも10日ほども早い梅雨入りを迎えたようですが、東北地域は、連日、五月晴れの晴天が続き、時には気温が7月中旬頃並みにまで上昇するなど、今年の夏の猛暑が今から心配される今日この頃です。また、本拠地楽天イーグルスが予想以上の好調を極め、交流戦においては首位争いを展開するなど、日常においてもホットな話題が飛び交うようになってきました。
こうした中、国ではねじれ国会の弊害により5月15日にようやく本年度予算が成立し、県においても今年度の本当のスタートを切れることになりました。今年度は、震災から3年目を迎え、県の震災復興計画における「復旧期」の最終年度と節目の年となります。多くの皆さまに心配いただいたガレキ処理も今年度で完了する目途が立ち、災害公営住宅建設も各地で本格化してきており、これまでの進捗の遅れをカバーすべく、鋭意取り組みが行われております。また、今年度は復旧の仕上げだけに留まることなく、近い将来の生活の安定をもしっかりと意識した本県の成長戦略に資する取組みを行っていく必要があり、農業・漁業の大規模かつ効率経営化と若年層の育成、地場産業の技術力向上と誘致企業とのマッチング、観光推進による誘客数の向上と商店街の活性化等、あらゆる可能性を机上だけで否定することなく前向きに取り組んでいく必要があると考えております。6月14日から6月定例本会議が始まります。現在の取組みをしっかり検証する一方で、先を見据えた有意義な議論が活発化するようしっかりと取り組んで参ります。さて、5月の活動で主なものをご紹介します。
①建設企業委員会県内視察 ※添付の写真
復旧期の最終年度を迎え、8~9日、女川町、涌谷町、栗原市、加美町を訪問し、現在までの震災復旧復興状況ならびに各種震災復旧事業の進捗状況を視察してきました。女川町では、今後の震災に強い新たな街づくり計画等についても説明を受け、一部で始まっている大規模な高台への防災集団移転事業の現状などについて視察してきました。復旧期最終年度を迎え、まだまだ課題はあるものの、着実に復興に向けた動きが力強さを増してきており、この流れを止めることなく今後もしっかりと各種事業の進捗が進むよう現場目線で取り組んで参ります。
②宮城県ろうあ協会通常総会
19日、宮城県ろうあ協会の通常総会が開催され出席しました。ろうあ者協会は、聴覚に障害をお持ちの方々の団体で、手話、要約筆記等によりコミュニケーションを図り、相互の親睦を図りながら、これまで様々な活動を通じて社会貢献を行ってきている団体です。聴覚に障害のお持ちの方々は、震災などの有事の際には、情報共有の点で大きなハンデを抱えております。従って、健常者同様、平時から情報共有手段を整備することが今後の大きな課題であり、全国40都道府県45か所で設置運営されている情報提供施設の本県への早期設置も含め、人にやさしい行政を推進して参ります。