2月の活動報告
震災からまもなく1年を迎えようとしております。少しずつではありますが復興に向けての歩みが感じられるようになってきましたが、まだまだ力強さには欠く状況にあります。また、本県の一般廃棄物処理量の23ヶ年分にも匹敵する大量の震災ガレキ。広域連携による処理と業者による地元処理と大きくは2本立てで進めるガレキ処理計画でありますが、前者の広域処理が思うように進まず、処理全体の進捗が伸びない状況となっております。ガレキの量が量だけに今回の広域処理は大量処理を前提とするため、他自治体の処理施設ではなく民間業者の処理施設を活用する方針としております。こうした他県の民間産廃処理業者との合意は得られているものの、放射線被ばくに不安を寄せる住民の反対等により、その所在市町村が許可を出せないという事態に陥っており、事態は深刻化しております。議会としても各自治体の議会に対して受入れの協力要請活動を行っておりますが、計測によりガレキの安全性が確認されていることからも、自治体の寛大な英断を期待しているところであります。今後とも誠心誠意協力を呼び掛けていく所存ですが、「絆」という言葉が昨年だけの流行り言葉で終わっていないことに期待したいと思います。さて、2月の活動で主なものをご紹介します。
①学生インターン ※添付の写真
社会人になる前の段階で実体験に基づく社会体験、社会学習を行う「学生インターンシップ」制度の趣旨に賛同し、2月から2ヶ月間、東北大学在学中村上君と松本君の2人をインターン生としてお引き受けすることといたしました。震災復興に向け、まさに政治の果たすべき役割が問われている昨今、今回のインターンを通じて地方議会の実態を色々と感じ取ってもらいながら、少しでも政治への関心を高めていただくきっかけになればと思います。村上君、松本君、どうぞ宜しくお願いいたします。
②「北方領土の日」蔵王集会
江戸幕府と帝政ロシアとの間で初めて国境の取り決めが行われた日露和親条約が締結されたのが1855年2月7日。1981年1月6日の閣議決定以降、毎年2月7日が「北方領土の日」となりました。本県は、北海道に次いで2番目に北方領土返還要求宮城県民会議を設立した経緯にあり、今年で32回目の集会を迎えました。時間的経過もあり、来場者の多くは高齢者の方々が目立ちましたが、我が国固有の領土でありロシアに不法占拠された北方領土の返還を今後とも強く求めていく必要があり、こうした県民運動を風化させてはいけません。多くの皆さまに、この2月7日が北方領土の日であることを認識いただきながら、我が国固有の領土である北方領土の返還要求運動に様々なかたちでご協力いただければ幸いです。