12月の活動報告
早いもので今年も残すところあと僅かとなりました。いろいろあった今年の政治情勢ですが、国においては、12月3日、臨時国会が閉幕しました。円高、デフレによる景気の悪化、それに伴う雇用、消費の悪化等々、地方においては深刻な状況が続いており、国としてのしっかりとした実効ある補正予算の早期成立を期待しておりましたが、本県の12月定例本会議が開会した後の11月26日にようやく成立するに至りました。本来であれば、10月1日に召集されている臨時国会であり、地方議会が開会する前にはしっかりと予算を成立させるべきものであり、また、成立後も各省庁の補正予算の詳細がなかなか明らかにされず、結果して本県の補正予算には反映できない等、議会の会期を期中に2日延長しつつも、予算編成が不十分という残念な結果となりました。地方の悲鳴は深刻であるにも関わらず、その悲鳴が政府には聞こえているのか甚だ疑問を感じざるを得ず、国のしっかりとした対応を強く望むところであります。また、国の膨大な借金、それに伴う地方行政への影響等を勘案し、ようやく国としても論議を本格的にスタートさせることとなった地方分権論議ですが、それを具体化するために地域主権関連3法案の法整備を行っていたところですが、結局、本臨時国会での成立は見送られ継続審議となりました。先の通常国会から継続審議となっていた経緯もあり、首長、議長等、地方6団体により再三にわたり、国へ早期成立を要請していただけに誠に残念でなりません。国はいったいどこに向かっているのか、この国を立ち直らせる覚悟が本当にあるのか・・・、本当に情けない限りです。今年も終わりを告げようとしておりますが、来年はどんな年になるのか、不安だらけで期待があまり持てませんが、来る年は、受け身ではなくあらゆることを前向きに主体的に考える、そんな年にしたいと思います。この1年、多くの皆さんにお世話になりました。皆さんにとっても来る年が良い年でありますこと心よりご祈念申し上げます。
さて、12月の活動で主なものをご紹介します。
①県政報告会
12月5日、7日、地域において県政報告会を開催しました。師走のご多忙な中、それぞれ多くの皆さまにお越しいただき、県政の財政状況、地方分権に向けた国と地方の在り方等について報告をさせていただきました。また、その後の意見交換でも貴重なご意見を頂戴したところであります。地域に身近な立場である地方議員として、県政に関する報告を行うことは極めて重要なことであり今後も継続して参ります。
②宮城県聴覚障害福祉大会
12月19日、塩釜市において6回目となる宮城県聴覚障害福祉大会が盛大に開催されました。聴覚に障害をもつろう者の皆さんにとって手話が言語となります。諸外国の方々が大勢いる国際社会の中、仙台においても英語や中国語等の言葉を聞くことはもはや珍しいものではなくなりました。手話も同様です。差別、偏見はあってはなりません。障害の有無で判断せず、しっかりと向き合い、交流することで心の会話が生まれます。このごく当たり前のことが当たり前となる社会の早期実現を期待しつつ、微力ながらそのお手伝いができればと考えております。