10月の活動報告
1ヵ月間続いたボリュームたっぷりの9月定例会を終え、今月は各種視察の多い月となりました。環境生活委員会(常任委員会)の県内視察(七ヶ浜町、南三陸町)ならびに県外視察(大分県、沖縄県)、全国ボランティア議員連盟総会(長岡市)への出席、政務調査での各種視察等々、それぞれの視察を通じて様々な「気づき」があり、知識を深める貴重な機会となりました。インターネットに代表されるように必要な情報が好きな時にすぐ手に入る情報化社会となっておりますが、やはり「百聞は一見に如かず」であり、机上だけでの調査の限界、知識を深めるといった観点からも何事も触れてみることは大切であることを再認識しました。
また、常任委員会の県外視察の中で騒音対策調査として嘉手納町役場を訪問しました。現在、課題となっている普天間基地問題ですが、その解決方法案の1つとして嘉手納基地への統合も取り沙汰されております。基地周辺で生活する現地の方々のこれ以上騒音は許容できないという切実で悲鳴にも近い説明を伺い、新聞報道だけでは知り得ない騒音をはじめとした多くの課題を伺いました。嘉手納基地そのものが米軍に攻め入られ勝手に作られた基地であり我慢し続けていること、昼夜問わず100dBを超える騒音に悩まされている問題を現在も解消できていないこと、そして外交上の問題であり地域の声が国政に反映されない悩ましさを抱え続けていること等々。従って、解決案の1つとして、現地調査、話し合いが不十分な状態で、基地の「統合」という選択肢を掲げることはあまりにも安易すぎるように感じます。米軍基地問題は確かに難しい問題ではありますが、現場に出向き、現地の方々と向き合い、しっかりと検討を重ねることが重要であり、間違った判断だけは絶対に避けなければなりません。しかし、求められる国会でのこうしたやりとりは、程度の違いこそあれ地方議員にも当てはまるところがあると思います。問題があればその問題に触れ、しっかりと向き合うといった現場主義を忘れず、「百聞は一見に如かず」の精神で今後とも議員活動に邁進してまいりたいと思います。
さて、10月の主な活動は次のとおりです。
①県政報告会の開催:3回
→視察のため外出する機会が多かったため3回の開催となりました。議会報告は議員の大切な役割であり、今後回数を高めていきたいと思います。
②各種団体総会・イベントへの出席:11回
→今月も運動会をはじめ地域のイベント、各種団体の総会などにお招きいただきました。好天が続き地域イベントも大盛況であり、明るい話題が少ない中においてもたくさんの元気をいただきました。
③環境生活委員会視察 ※添付の写真
→環境生活委員会の視察でやんばる海水揚水発電所(沖縄県)を訪問しました。国のプロジェクトとして建設された世界唯一の海水を利用した揚水発電所。深夜電力を利用して海水を高所にポンプアップし、昼間の電力需要の高まる時に高所から水力発電として稼働。海水を扱うことでのデメリット、立地条件の制約等があまりなくダム建設が難しくなってきた昨今、その代替としても面白い発電システムであると感じました。